Knows導入チームインタビュー【砺波工業高校】島 勇佑監督

■「Knows」のデバイスを導入したきっかけを教えてください。

 現代サッカーにおいて必須の要素だと思われる、走行距離やスプリント回数などを見たいという考えから導入を検討しました。加えて心拍数を計測できる点が決め手になったのと、あとはきっかけ作りですね。デバイスを着用することが選手たちのモチベーションアップにつながってほしいという思いもありましたし、逆に自分の動きが数値化されることによって、選手たちに向上心が出てくるかな、という期待もありました。本校は県立高校ですが、部員の為になればと、学校や保護者の理解も頂き、導入に至りました。

■実際にどのような形で活用しているのでしょうか?

 2021年度から10セットをレンタルさせて頂いており、練習からも使っています。部員が約30人にまんべんなく使用できるよう、基本的には学年もポジションも混ぜて使っています。

■どのようなサッカーを志向しているのでしょうか?

 私が赴任する前は、顧問の先生もいない状態で、蹴って走るだけ、というスタイルだったようなのですが、そこから少しシフトチェンジし、なるべくボールを失わずに繋ごうというサッカーに取り組み、少しずつできるようになってきています。また、アグレッシブにやろうという話をし続けてきたのですが、今は逆にそれを言わず、当たり前のこととしてやりつつ、それ以外のことを目標にしようという話をしています。

■心拍数が分かることでどのようなメリットを感じていますか?

 最初の段階から数値が高い子もいれば、あまり高くない子もいるので、試合で選手を代えるタイミングの参考になっています。また、練習中の心拍数を見ることで「この練習の強度が意外に高かったのか」とか「この日にこの練習は負荷が大きすぎるな」といった気づきを得ることができていますし、走行距離の数値と組み合わせることで、どのぐらい運動量を発揮できるのかを見る良い指標になっています。

■スプリント回数の数値で気づいた点はありますか?

 本校は野球部、ラグビー部とグラウンドを共有しているので、使えるスペースが限られているんですよ。そのため、強豪校と同程度の数値で設定していると、練習中のスプリント回数がほとんど計測されませんでした。スプリントを鍛えるメニューをしていたつもりが、スペースの狭さゆえにスプリントをするきっかけがなく、オーガナイズの面で無理があったということが分かってきました。また、走行距離や心拍数も含めてなんですが、ポジション柄あまり走っていないように見える選手が意外に走っていたり、サボっているように見える選手が、実は心拍数がかなり高まっていて限界に達していたりといったことも見えるようになりました。

■選手たちも走行距離やスプリント回数、心拍数といった数値を気にしているのでしょうか?

 やはりテレビなどでサッカーの試合を見ていると出てくる数値なので、気にかけているようです。KnowsさんのHPを通じて、強豪校の数値と比較してあげると、さらにモチベーションアップに繋がったりしています。一方で、選手たちに計測データをこちらがどうフィードバックしてあげるかが課題となっています。最初は好奇心から着用したがるし、データもよく見ているのですが、徐々にマンネリ化していきますので、そこからどう伝えていくかによってだいぶ変わると思っています。

■今後、新たに計測できるようになれば面白いな、という数値はありますか?

 1週間の疲労度が把握できたら尚ありがたいです。うちの選手たちは足首の捻挫などのケガが多いのですが、その原因が疲労からきているかどうかを把握したいなと思っています。他の数値を見てもこちらでは判断できないですし、疲労が溜まって危険な状態なのか、それとも数値的には問題ないのか、そういったものを数値として把握できれば、ケガ予防につながるのかなと思っています。選手たち自身ではどの状態なら大丈夫なのか、逆にどうなったらケガの恐れが高まるのかは分からないものですし、うちは公立高校でチームドクターやトレーナーもいませんので、数値でそれを見ながら自分たちで判断できるようになればありがたいですね。最新のアップデートでACWR(Acute Chronic Workload Ratio)の指標が追加されたと思うので、この部分を参照にして疲労度の把握に向けての分析を進めていきたいなと思います。

■最後に、今後の目標をお聞かせください。

 サッカー部の成績やプレースタイルを進路の判断基準にしている子たちに響くようなサッカーを目指そうと選手たちに伝えていますし、そこが一つの目標です。近年、砺波高校という本校と砺波市内の県立の進学校が全国高等学校サッカー選手権大会の富山県予選でベスト8に入って、ならば自分たちも、という空気になってきているので、まずは県予選でベスト16まで勝ち進むことを目標にしています。今後何年か連続でベスト8に進むことができれば学校の雰囲気も良い方向に変わり活気づくと思うので、着々と高みを目指して頑張りたいと思います。

【砺波工業高校】島 勇佑監督