Knows導入チームインタビュー【盛岡商業高校】中田 洋介監督
ウェアラブルデバイス「Knows」導入チームへ取材を敢行!
今回は、岩手県立盛岡商業高校サッカー部の中田洋介監督にお話しを伺いました。2011年大会以来、11年ぶりに全国高校サッカー選手権大会に出場する同校。初戦は愛媛県代表の帝京第五高校と、2回戦進出をかけて激突!
■今シーズンはどのようなチーム状況でしょうか?
3年生の中には、昨シーズンからトップチームで活躍してくれていた選手も数名おり、全国の舞台に返り咲くには今年が勝負だと強く意識し、シーズンをスタートさせました。東北プリンスリーグにおいても格上との対戦が相次ぐ中で、しっかりとした守備をベースに最後まで粘り強く走るスタイルで、勝ち星を重ねることができました。夏の高校総体では、全国への出場意欲も相当高かっただけに、県予選準決勝でのPK戦負けを喫した際はかなり悔しかったですが、何とかこの代で全国に出るというチーム全体の執念もあり、おかげさまで選手権を勝ち上がることができました。
■全国大会出場を勝ち取った、主な要因は何でしょうか?
もちろん選手の努力や、色々な方々の支えがあってこそですが、特に今シーズンは筋肉系トラブルでの離脱者が明らかに出なかったことは大きいです。Knowsを導入して約2年が経ちますが、今シーズンは毎日のトレーニングからも計測をして、トレーニングメニューの強度管理を徹底しました。我々は公立高校という事もあり、私立高校に比べると資金面で苦しい実情はありますが、せっかく購入したツールを最大限に活用すべく、フィジカルコーチらとも連携してトレーニングメニュー考案のヒントにしています。
■「Knows」において、特に注視している項目は何ですか?
スプリント回数については、トレーニング時から強く要求しています。試合で求めたいスプリント回数を、週に1度は必ず上回ることができるよう「今日はスプリントを15回計測してから終わろう」といったように、具体的な数字で指示ができる点が良いですね。選手達もトレーニングメニューごとの間で、逐一Knowsのデータが表示されているiPadに集まる光景が日常的となっています。
■試合では、どのような部分でKnowsが役に立っていますか?
Knows導入以前は、試合中盤から終盤にかけて疲れの見え始めた選手をそのまま引っ張ってしまい、そこを突かれて痛恨の失点というシーンもあったのですが、今シーズンそういった部分はかなり軽減していると感じます。主観的に見るとまだもう少し出場できそうに感じる際も、Knowsを通じた客観的な数値を通じて「いつもよりハイペースで走り過ぎているから交代」という風に、交代枠の使い方も論理的になってきており、一戦必勝のトーナメントにおいては重要なポイントとなりました。全国出場を決めた選手権予選でも、準決勝と決勝は1点差の拮抗したゲームをものにできた要因として挙げられます。
■いよいよ全国高校サッカー選手権大会が始まります。最後に意気込みをお願いします。
我々の学校としては11年ぶりの出場となりますが、私自身監督としては初めての全国選手権となりますし、当然選手も初めての舞台。まずは最高の舞台を楽しみたいと思います。積雪の影響もあり少し早めに関東入りをして最終調整。Knowsを活用して取り組んできたコンディショニングを信じて、勝ち星を飾りたいと思います。応援よろしくお願いします。
《取材執筆》Knows 竹内 一平